アプローチ
SOCIAL BRANDING COACH の
アプローチ
私たちは、想いを語っていただくことによって価値を生み出すナラティヴ・コーチングを主な支援法とし、サービス・づくりやブランディングのサポートをご提供しております。
ここでは、当サービスを少しでもご納得してからご利用いただけるよう、ナラティヴ・コーチングの基本をご紹介し、それがサービスづくりとブランディングに、どのように役立つのかを解説しております。
ナラティヴとは?
オーストラリアのソーシャルワーカーであるマイケル・ホワイトらが提唱した「ナラティヴ(自己語り)実践narrative practice」という対話による支援法があります。このアプローチは、精神医学や心理学とは別の学問領域から得られた知見がもとになっています。科学や政治、法律や制度に応用されることを目的に、ひとの実際の思考や行動・心の仕組みを論理的な視点で研究した複数の人文学系理論から着想を得て、このナラティヴ実践の理論は考案されました。
ナラティヴは「物語」を指しますが、ここでは「自らの物事の捉え方を作り出している物語を語ること」という意味合いが強調されています。
ナラティヴ実践の考え方によると、ひとは、これまで生きてきて体験的に学んだ常識や「これはこういうもの」などの他者から教わった考え方が、さまざまな出来事を捉えやすくするためのストーリーを作っている、といわれています。
こうしたストーリーは、捉えやすさ・認識のしやすさがある反面、あまりに当然のこととして感じられるため、さまざまな出来事を別の見方で捉えることを困難にする場合があります。
問題解決や新しい変化を起こす際には、一度立ち止まり、今の状況にそのストーリーが適しているのかについて、全体的に確認していくことが大切になります。
ナラティヴ実践では、相談者は、自分しか知り得ないストーリーを語り手として支援者へ聞かせ、優位になっている考えを共有していくことで、対話関係の中で自身を不自由にしていたストーリーが捉えやすくなり、新たなストーリーを構築していくことも可能になっていきます。
この中で、支援者は、語りを多角的に促すことを目的とし、専門知識を当てはめて理解しようとせず、聞き手として積極的に語り手の体験を理解していく姿勢をとります。
この理解を進めるスタンスから、語り手と聞き手の共同作業のプロセスが展開し、新たなストーリーを作るのに役立つさまざまなピースの発見がなされていくのです。
ナラティヴ・コーチングとは
ナラティヴ・コーチングでは、上述の「ナラティヴ実践」が、コーチングの共同性にもとづく姿勢とあいまって、より語りを促進する方向に強化されています。
相談者にとって、生きづらさや問題を作り出す「ドミナント・ストーリー(支配的物語)」を語ってもらい、それを支援者が学ぶように理解を進めることで共通認識をもち、それによって相談者がストーリーを見つめやすくしながら、現在起きている出来事を、さまざまな角度から共同的に探索していきます。
そうして、別角度から捉え直した「オルタナティブ・ストーリー(新しい物語)」を構築することによって、相談者が主体的に自身を活かしやすい状況へと発展しやすくなり、日常を前向きに変化させていくことができます。
ここまでのことからも伺えるように、ストーリーは問題を作り出したり、生きやすさに貢献したりすることから、ナラティヴ・コーチングでは「問題こそが問題なのである」というスタンスをとり、相談者と対等な立場で関わっていきます。
従来の心理カウンセリングが、専門家による「心の問題」という捉え方から、個人の内面を問題視するのに対し、ナラティヴ実践は「専門家と患者」という支配的な力関係を批判して、内面にあると思い込んでいる問題は外在化(個人に影響を与えている問題とみなすこと)をし、語り手の尊厳や権威性を重視する分、共同的な対話になるところに特徴があります。
この特徴は、治療関係にもとづかないコーチングと親和性が高く、より建設的な語りを促します。
サービスづくりやブランディングとの関係
近年のマーケティングや経営戦略では、ストーリーの大切さが強調されることがよくあります。経営学・経済学からは、このストーリーを「ナラティヴ実践」の観点で扱っています。
このナラティヴ実践の理論にある「ひとはあらゆることをストーリーで捉えることで、行動選択や他者を含む世の中との関わり方を作りやすくしている」という考え方を、SOCIAL BRANDING COACH は、サービス・マーケティングやブランディングに活かしています。
SOCIAL BRANDING COACH のセッションでは、今まで当然のこととして見落とされていた出来事の側面を、価値あるものとして発見し、捉えやすさ・認識のしやすさをもたらすストーリーを、新しく構築していくことができます。
ご自身を対人支援者として活かす新しいストーリーによって、対人支援サービスの提供者と利用者の両方が、具体的にサービスを捉えやすくなり、提供者は何を大切にしてどのようなサービス設計をし、ブランディングをしていくのかという点に役立てることができます。
また、利用する側にとっても「このサービスは、自分自身が求めていたものだから、利用する価値がある」というように、ニーズに適しているかどうかの価値判断をしやすくしてくれます。
about us
目的は「多様なニーズ、多様なサポート」
対人支援者様と共創した分、サポートの種類を増やしてまいります。
SOCIAL BRANDING COACH の事業立ち上げの経緯を、記載しております。当サービスは、さまざまな出会いを通して誕生いたしました。
SOCIAL BRANDING COACH のブランディング支援員兼特定非営利活動法人 ホスピタリッチ理事長のごあいさつを掲載しております。
SOCIAL BRANDING COACH のシンボルである「ねじり白梅」には、大きく二つの意味が込められています。
組織概要
運営母体であるNPO法人 ホスピタリッチの組織概要と沿革について、ご紹介しております。